56:H8/3052モニタープログラム

Date 2016-8-20 11:07:14 | Topic: 太陽電池を使った無停電電源(サーバー用) 奮闘記

備考:Window の OSは 7プロフェッショナル
先ずは、モニタープログラムの入手先ですが、googleで”H8/3052 モニター”で検索すると結構なサイトが出てきますが、基本的にどのサイトもCPUの製造元であるルネサスのホームページから3048用をダウンロードして、変更を加えるようになっていますが、どの記事もかなり古いので、クリックしてもリンクが切れていてダウンロード出来ません(場所が変わっただけかも知れないが)、ただ、そのものずばりH8/3052Fのモニタープログムが http://www.ohmsha.co.jp/data/link/4-274-06604-5/index.htmにありました。
このページにある tools.zip をダウンロードし、解凍すると二つのフォルダーとreadme.txtがあります。monitorフォルダーの中にmon3052r25.motがありますので、それが3052用のモニタープログラムです。ちなみにgccフォルダーにあるh8300-binutils-2.13.2.1-gcc-3.2.3-newlib-1.11.0-bin.exeは素のWindows上で動くGCCクロスコンパイラらしいのですが、Windows7プロフェッショナルではインストールできませんでした。多分これはWindows XP用だと思われます。
先ずは秋月で買った H8/3052F 開発ソフトに入っているROMライターソフトをインストールしますが、方法は秋月の説明書を見てインストールしてください。
次にWindows 7で使うターミナルソフトですが、私は Tera Term を使っています。ググれば簡単にダウンロードできるWEBが見つかります。

tera term の設定ですが、プログラムを走らせると左の画面が表示されますので、シリアルを選び、ポートを選んでください。私はElecomのUSB-Serial Converter
使っていますのでそれを選んでいます。
次にボーレート等の設定ですが、メニューの設定→シリアルポートと選ぶと画面が表示されますので、ポートは前の画面で選んだものになっていますが、ボーレートを38,400にし、データを8bit、パリティを none、ストップを1bit、フロー制御を noneにします。送信遅延は一様 ゼロにして様子を見ます。
この時メニューの設定→設定の保存で、tera termと同じフォルダーに teraterm.ini として保存をすると次回からはその設定がデフォルトで反映します。
55:書き込み回路の製作で作ったもののスイッチを書き込み側ににして電源を供給します。
モニタープログラムを書き込みますが、書き込みソフトである H8WriteTurbo を走らせると、左記のようなウィンドウが表示されますので
 デバイス、通信ポート、通信スピードを選び、mon3052r25.motをドラッグし、このウィンドウ上で放すと(ドラッグオ-バー)書き込みが始まり、終わるとその旨の表示が出ます。
これで、CPUにモニタープログラムがインストールされた筈です。
確認はまず、Window 7 機で tera term を走らせておいて、一度ワンチップCPUの電源をオフにし、スイッチをモード7側にして電源を供給すれば、ターミナルのウィンドウ上に画像のような表示が出ればOKです。




ここで ? を入力すると簡単なhelpが表示されます。
モニターの使い方はhttp://tokyo-ct.net/usr/kosaka/for_students/H8/akih83048fonemon/akih83048mon5A.html
http://tokyo-ct.net/usr/kosaka/for_students/H8/akih83048fonemon/akih83048mon5B.html
http://tokyo-ct.net/usr/kosaka/for_students/H8/akih83048fonemon/akih83048mon5C.htmlなど
が参考になります。

最後に私が迷った件ですが、
デバッグは変更するためにプログラムをRAMに置きますが、本来作るプログラムはROMに置きます。
ここで、迷ったのは ROMに置くプログラムのまま転送すると、モニターが自動的にRAMに移してくれるのか、それともデバッグするためのプログラムを最初からRAMに置くように書くのか?と言うことです。
これは作成したプログラムはRAMに置くように書かなければならないようです。でもこれはアッセンブラーの.SECTIONのLOCATEで指定を変えるだけなのでそれほど問題はありません。(プログラムは相対アドレッシングで書く事)


This article comes from 錦稜会 KINRYOKAI
https://www.kinryokai.net

The URL for this story is:
https://www.kinryokai.net/article.php?storyid=309